群馬県のみなかみ町にある土合駅。JR東日本の上越線の駅ですが、日本一のモグラ駅とも言われています。地中にある駅のホームに辿り着くためには462段の階段を下りていく必要があります。最初上越線が単線だった時期には駅のホームは地上部分だけにありました。1960年代に複線化した際に下り線用に地下にホームが作られたようです。土合駅自体は山合の秘境にありますが、この世にも珍しい巨大トンネルが有名になったためもはや観光地のようになっています。私が訪れたのは平日の昼間でしたが何組ものグループが土合駅に訪れていました。
土合駅へのアクセス
土合駅は群馬県利根郡みなかみ町の湯桧曽という場所にあります。みなかみ町から国道291号線を渓谷沿いに昇った先にあります。季節は秋で紅葉が色付き始める時期だったので、ドライブが楽しめる景観でした。ただ、天気があいにくの雨だったので晴れた日に訪れたらもっと素晴らしい景色が楽しめたはずなのが残念です。
駅はかなりしっかりした構造で造られていて、面構えも立派です。
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駅の前は砂利が敷かれているだけですが、敷地は広いので駐車するスペースは十分にあります。
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地下トンネルへ
駅の改札を抜け左の下り線1番ホームに向かいます。
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駅に入ってすぐトンネルではなく、長い通路を歩いていきます。コンクリートとブロックで造られた通路は昼なので大丈夫ですが、夜誰もいない時間帯だとかなり怖いと思います。
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通路を進んで行くと、いよいよトンネルの入り口が見えてきました。
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トンネルの階段を上から見た写真です。462段も階段があるトンネルだとは分かっていましたが、実際に見るとそのスケール感に圧倒されます。こんな構造物を造れるなんて技術者の方はすごいですね。遠くの出口が霞んで見えます。ここまで来てなんですが、この階段本当に降りて大丈夫なのか迷います。果たして帰りこの階段を登りきることができるか自信がなくなってきます。
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トンネルの中は湿気が多く、地下ということもあり独特の雰囲気ですが、トンネル自体が大きいので圧迫感はあまり感じませんでした。やはり462段もあるのでなかなか終わりは見えませんが、黙々と階段を下りていくとようやく終点に辿り付きました。足が少し疲労で震えています。
階段から20メートルぐらい先に駅のホームがあります。地下トンネルの中にあるホームは少しシュールで不思議な光景でした。
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地下のホームを散策した後、いよいよ帰りの登り階段です。下から上を見上げると入り口が霞んで見えます。少し不安になりますが、登り始めます。ただ、登っても登っても終わりが見えません。途中途中に設置してあるベンチで休憩を取りながら黙々と登りました。
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永遠に感じられた苦行もようやく終わり無事入り口まで戻ってくることができました。お疲れさまの言葉が心に沁みます。ただ、駅の改札まであと24段あります。「がんばってください」と強調された文字を見ると少し心が乱れます。
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ようやく改札まで戻るとやり切った思いから達成感に包まれました。
まとめ
日本一のもぐら駅と言われる土合駅ですが、決して名前に負けていないスケールの大きなトンネルでした。462段の階段を降りた後にまた昇るのは本当に大変でしたが、昇り切った後には達成感でとても清々しい気分になれました。近くを訪れた際には是非立ち寄ってみてください。ただ、翌日からやはりというかひどい筋肉痛に襲われました。体力のない方はある程度覚悟をした方が良いかもしれません。
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